先日、上棟も終わり、現地で電気配線(コンセント照明スイッチの位置)の打ち合わせをしてきました。
電気配線の業者さんが、考えた電気配線の図面を見て
プロが考えたから大丈夫だろう
と思っていたのですが、
現地で見るのと、
「なんじゃこりゃ」
「なぜこんなことになっているんだ」
など、図面だ見るのと現地で見るのでは、イメージしていたものと全然違いました。
コンセントや照明(電気)のスイッチの位置は、図面上だけでなく、絶対に現地で打ち合わせすることをオススメします!!
そして、電気配線の業者さんの案を鵜呑みにしたら絶対にダメです!!
それでは、実際に電気配線(コンセント照明スイッチの位置)を決めるにあたって、考えたほうが良い事や気を付けたほうが良い点などをまとめていきたいと思います。
また、今回はちょっと長くなりそうなので照明(電気)のスイッチに絞ってまとめていきます。
照明(電気)スイッチの位置を決めるポイント
押しやすさを考える!
照明(電気)は暗くなった時に必要になります。
照明のスイッチは、暗闇の中でも押しやすい位置に付けてあげるのが鉄則です。
では、実際の間取りで照明のスイッチの位置を確認してみます。
例1
コチラの間取りの場合、どこに照明のスイッチをつけたら良いと思いますか?
正解はコチラです↓
ドアを開けてすぐの位置(オレンジの位置)に照明のスイッチがあると暗闇中でも押しやすいですよね。
例2
では、コチラの間取りの場合はどうでしょうか?
例1と同様の間取りですが、ドアの開き方が違います。
例1と同様の間取りなので例1と同じくドアの近くの位置でいいのでは?と思うかもしれません。
例1と同様に付けてみます。
図面上では押しやすそうに見えますが、実際は廊下から部屋に入った場合、ドアを完全に開けてからじゃないとスイッチが押せません。
では、ドアを開けて左手の位置に付けた場合はどうでしょう。
ドアを開けてすぐにスイッチがあり、廊下側からも押しやすいですよね。
間取りが一緒だからと言ってスイッチの位置が決まるわけではありません。
スイッチの位置を決める時にはドアの開閉も考えてあげるのがポイントです。
見た目の事も考える!
照明のスイッチは、押しやすい位置に付けるのが鉄則ですが、見た目がおかしくない位置に付けることも大切です。
では、コチラの間取りの場合どこに照明のスイッチを付けたほうが良いと思いますか?
ドアを開けてすぐの右手の位置に照明のスイッチがあると暗闇中でも押しやすそうですが、クローゼットになっているため、構造上スイッチが付けれません。
そして、電気配線の業者が実際に考えたスイッチの位置がコチラです↓
ドアを開けきったところの位置に照明のスイッチが付けられています。
図面上で見ると、そんなにおかしく見えませんが、ドアを閉めたときの事を考えてみると、、、
壁のど真ん中に照明のスイッチが来てとても不自然ですよね。
このような場合は、部屋の外にスイッチを付ける方法もあります。
就寝時の事も考える!
先ほど、間取りによっては部屋の外に照明のスイッチを付ける方法もある。と説明しましたが、部屋の外に照明のスイッチがある場合、就寝時にわざわざ部屋の外に出て照明を消して就寝しないといけなくなります。
とてもめんどくさいですよね。
このような場合は、照明のスイッチを2個付ける方法もあります。
2個目のスイッチはベッドの位置などを慮し、ちょうど枕元の位置に付ければ、寝たまま照明を消すこともできます。
このように見た目と使いやすさ両方を考えるのも照明スイッチを決めるポイントです。
玄関は靴の脱ぎ履きも考える!
玄関の照明スイッチで気を付けたいポイントは、暗闇の中でもスイッチを探せるか?という点と、靴を脱いでいる時と靴を履いている時でも押せるか?という点です。
では、この間取りの場合どこに照明のスイッチを付ければ良いと思いますか?
コチラが正解です↓
玄関よりのホールに照明のスイッチを付けることで、「玄関からもホールからも」「靴を履いても履いていなくても」照明のスイッチが押せます。
下の図のように玄関よりにスイッチを付けてしまうと靴を脱いだ状態ではスイッチに手が届きません。
また、ホールよりにスイッチを付けてしまうと靴を履いた状態ではスイッチに手が届きません。
このように、玄関の照明のスイッチは、押しやすさと靴の脱ぎ履きを考えて決めるのがポイントです。
更に、リビング側でも玄関の照明の入り切りができるようリビング側にもスイッチを追加してあげると、とても便利かと思います。
ちなみに、我が家の場合は、「朝バタバタしてし照明スイッチの消し忘れ」や「夜帰って来た時に真っ暗だと怖い」ので、玄関のみ人感センサー付きのLED照明にしています。
最近では、人感センサーのついた照明もずいぶん安くなりましたのでオススメです!
銅線を考える!
照明は、点けたら消します。(たまに、点けっぱなしで消さない人もいますが、、、笑)
そして、照明は必ずしも点けた場所で消すわけではありません。
照明を点けた場所から移動して消す場合もあります。
分かりやすい例でいうと、2階建てで1階にLDKがあり、2階に寝室があるとします。このお家の階段の照明が1階にしかなかった場合どうですか?夜寝ようと思い1階で照明を点けて2階に上っても、2階で照明を消せなければ、また1階に戻って照明を消さないといけません。
照明の意味がないですよね。
このように、照明のスイッチ場所は、人の動きや銅線を考えて決められることをオススメします。
高さを考える!
照明の高さなんて全部一緒でいいや!なんて思いがちですが、照明のスイッチの高さによって、押しやすさが全然違います。
座って作業されることが多い場合は、座ったままでも押せる高さにスイッチがあったほうが良いですし、小さな子供さんがいるお家でしたら子供さんでも押せる高さにしてあげたほうが良いかと思います。
また、長く住むお家です、将来おじいちゃんおばあちゃんになった時のことも考えて、車いすで押せる高さやコシが曲がっても押しやすい高さに決められることをオススメします。
スイッチをまとめる事も考える
場所ごとに適切な場所に照明スイッチがあるのも便利ですが、あっちもこっちも便利だからと言ってスイッチを付けてしまうと、あっちもこっちも消さなくてはいけません。
出かける際に消し忘れることもあります。
できるだけ、照明のスイッチはできるだけまとめて上げたほうが一括して入り切りできる方が便利ですし消し忘れ防止にもなりオススメです。
また、ニッチなどにまとめてあげるとスイッチもオシャレで可愛くなったりしますのでインテリアとしてもオススメです。
余談、、、
最近では、コロナウイルスの関係もあり、外から家に帰って来た際、手を洗うまで極力ドアノブや照明のスイッチなどに触れたくないと思います。
そういった場合、人感センサー付きの照明がオススメなのですが、人感センサー付きの照明の場合、入り切りのスイッチが押しやすい位置にあると、誤って切ってしまう事があります。
人感センサー付きの照明のスイッチは、あえて押されにくいところに付けてあげることをオススメします。
また、トイレに人感センサー付きの照明を使う場合は、トイレで踏ん張っているときに照明が消えてしまう事もありますので、トイレの中にスイッチを付けることをオススメします(笑)
照明(電気)スイッチの位置を決めるポイントまとめ
注文住宅の場合、間取りを決めてから、水回りやドア、床材、壁の色などを決めていき、最後の方で照明やコンセントを決めていきます。
照明やコンセントの位置は、間取りありきで決めていくので、どうしても、ちぐはぐになってしまい出来上がってから後悔する方が多いようです。
(私も希望通りに付けれなかったので好悪買いしています笑)
これから家を建てようと思われている方は、頭の片隅にでも照明スイッチやコンセントの事を入れて打ち合わせに挑んでください。
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